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エディタ

2014/07/25

料亭老松物語16

 

第十一場

 

 

 

霧笛の音が近く鳴り響く港町。

 

今か今かと知らせを待つ富田と時江の居る美代松に二人を無事に確保したという電話がかかって来る。喜び合う圭吾と時江。

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時江は大吉からの話で、綾乃の助力で権藤寛治が自分の体を張って借金の事を解決した事を知る。

 

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時江はこれまでの経緯の許しを請い、改めて富田の助力を乞うのであった。

 

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これは富田にとって積年の願いであった。

 

 

 

と霧笛の音が闇、店の入り口から夕陽が差しこんでくる。

 

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それは二人の積年の闇を打ち払う光の様であった。

 

 

 

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時江は父が老松を守るために自分を売った様に、咲江を売ろうとした自分を恥じる

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そんな時江に富田は云う。

 

「それは守る家を持っている当主の責任がそうさせるんです。恥ずかしがることじゃありませんよ」

 

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夕日の中に過ぎ去った時間をみる二人は・・・・

 

  

 

今までの自分達を振り返り

 

「それも人生ね」

 

「ええ、これも人生ってやつですよ」

 

二人の間に 取り戻せない過去を思い、ほろ苦い感情が高まるのであった。

 

 

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幕。

撮影 鏡田伸幸

 

2014/07/24

料亭老松物語15

 

第十場

 

 

 

此処はマチの駅の構内。

 

 

 

濃霧の為飛行場は運航停止となったので、咲江と圭介がマチを出る為の交通手段は鉄道か車しかないと踏んだ貞二ら青年団は手分けして駅構内を探し回る。

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そこへ記者の遼子が通りがかり、その場にいた君江の様子が普通でないのを感じて訳を聞こうとする。

 

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そこへ、大吉とスエが駆けつけ今の様子を君江にたずねるが、その時腕を三角巾で吊るし松葉づえをついた寛治が綾乃に付き添われて来る。

 

 

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敵愾心をむき出しにする一同に、寛治は老松の借金を約束通りにする代わりに父の寛十に焼きを入れられ勘当された事を告げる。

 

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怪しむ一同に、寛治は今までの非礼を詫び、このマチを出て綾乃と堅気になって再出発する事を告げる。

 

その時ホロ札行きの改札がはじまった。一同に別れを告げ寛治と綾乃は行く。

 

大吉とスエは老松の借金問題が解決した事を知り喜ぶが、事情を知りたい一同は二人に迫る。

 

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と、咲江と圭介が辺りを窺いながら改札に行こうとするのが、一同の目に映る。

 

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逃げようとする二人と捕まえようとする一同。

 

二人は必死に絶対に別れないと訴える。

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何とか捉えた二人に大吉は圭吾と時江の和解を知らせ、四人で話合おうという時江の提案を伝える。

 

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安堵する二人の耳に列車の出発ベル響き渡る。

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大詰めに続く!

 

2014/07/22

料亭老松物語14

 

第九場

 

 

 

数日が経ったある濃霧の日。

 

 

 

大吉の話で富田の真実の姿を見た思いの時江は、富田との和解と援助を受け入れようと美代松で待っていた。

 

永い間の心のシコリが解消した時江は若い娘の様に浮き立ち大吉と美千代を照れさせた。

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そこへ一枚の紙片をもったスエが血相を変えて現れる。

 

 その紙片は咲江が家出すると書き残した書置きであった。それにはこの土地では圭介と一緒になれないので他の所で一緒に暮らすという内容だった。つまり駆け落ちの書置きであった。

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驚き慌てる一同の前に、狼狽した圭吾が駆けつけ、時江に謝る。

 

圭介の書置きを見つけ圭吾もこの店に、その事を知らせる為に駆けつけたのだ。

期せずして二人の駆け落ちを知った二人であった。

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時江は探しに行こうとするが、圭吾は早くも青年部に捜索を頼んだことを知らせる。そして知らせを待つべきだと提言する。

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時江は探しに行こうとするが、圭吾は早くも青年部に捜索を頼んだことを知らせる。そして知らせを待つべきだと提言する。

 

納得した時江であったが、スエと大吉も捜索へと加わると出て行くのを見て美千代にとどまる様に頼む。

 

圭吾と二人きりになりなくない時江であった。

 

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第十場に続く。

 

2014/07/21

料亭老松物語13

 

第八場。

 

 

 

時江と大吉によって老松の窮状を知った綾乃は、権藤寛治の裏切りを知り、寛治の店に駆けつける。

 

綾乃は時江から相談を受け、無利子で借金をさせてくれる約束で寛治との間を取り持ったのであった。

 

それがトイチ(十日で一割)の利子で有る事を知った綾乃は激しい怒りを権藤にぶつける。

 

 

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この話は寛治にとっても寝耳に水の話であった。寛治の父寛十がこの借金を利用し老松を手に入れようと画策したのであった。

 

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綾乃は何とかしようと寛治に懇願するが、事は寛治の手を離れ、何ともできない所まで事態は進展していた。

 

悲嘆にくれる綾乃を見て、寛治は覚悟を決める。

 

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その覚悟とは勘当される事を覚悟で、この件をないものにするから一緒にマチを出てくれという事であった。

 

綾乃はその条件を飲む。

 

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第9場に続く。

 

2014/07/20

劇団芝居屋第九回朗読劇場無事終演!!

昨日劇団芝居屋第九回朗読劇場「表現朗読の世界・池波正太郎を読む」の昼夜の公演、無事終演いたしました。

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劇団員の力添えもあって、老骨二人の会も無事終了。


ご来場のお客様からもご満足との評価を頂き、ちょっと鼻の穴が膨らんだ二人でした。


私は露払いとして「妙音記」を。

 

9_roudoku_saiki

 

トリは劇団芝居屋で朗読の稽古を指導している永井利枝が「おせん」を

それぞれ読ませていただきました。

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本公演の前の劇団事業は


劇団芝居屋
第七回出前朗読劇場

~芝居屋的納涼会~

出演 劇団芝居屋一同



平成26年8月20日(水)

開場 18:00  開演 19:30

料金 1,500円(ワンドリンク付)

場所 新宿 居酒屋ふく

東京都新宿区新宿1-31-3 ダイヤパレスビルB1

のみとなってしまいました。


これもお楽しみに。


と、いう訳で私は次回公演の台本創りに専念いたします。



 

2014/07/18

いよいよ明日、劇団芝居屋第九回朗読劇場、開演!!

ええ、私めの近状報告でございます。


早いもので劇団芝居屋第九回朗読劇場の本番が明日に迫りました。


ええ、目指す日が決まってると一日の早い事早い事・・・・


アッという間の明日です。


今回は永井利枝と私、増田再起の二人会という事になります。


ええ、池波正太郎さんを読ませて頂きます。

Photo

お金とお暇のある方は是非どうぞ。

明日は雨だそうですよ・・・・

まあ、関係ないか・・・・

2014/07/16

料亭老松物語12

 

第七場

 

 

 

大栄産業から電話の会ったその夜。

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仕舞いかけた美代松に時江が来る。

 

 

 

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疲れ切った時江の様子に美千代心配し声をかける。

 

 

時江は焦燥の心を押し殺し、老松が危ない事を美千代に告げる。

 

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そこへ時江を探して大吉がやってくる。

 大吉には富田圭吾の事でどうしても話しておかなければならない事があった。

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そこへ何も知らない綾乃が現われる。

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時江と大吉はこぞって権藤の一件で綾乃がグルであると攻め立てる。権藤に騙されたことを悟った綾乃は自分が何とかすると店を出て権藤の元に向かう。

 

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冷静さを取り戻した時江に大吉は改めて富田圭吾が時江の前から姿を消した経緯を話す。

 

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その内容は時江にとって衝撃的な事であった。

 

時江と圭吾が恋仲になっていた頃、時江の父が株に手をだし多大な借金を負った。

 

時江の父は老松を守るために、時江と嫁にと望む資産家と融資を交換条件に話を進め、圭吾には時江の前から姿を消す様に求めたのだった。

 

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その求めに応じて圭吾が姿を消した事を知った時江はこれまでの自分を責める。

 

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第八場に続く。

 

2014/07/15

料亭老松物語11

 

づ第6場後半。

 

 

 

その電話は時江が融資を頼んでいた大栄産業からだった。

 

嬉々としてその電話に出た時江は、会話の中そのその表情を曇らせて行く。

 

やがて電話は相手方から一方的に切られ、時江は呆然自失となる。

 

心配した大吉とスエに権藤から借金を返済する為の融資を大栄産業に断られたと告げる。

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大吉は、先日の富田との話の中で出てきた権藤と大栄産業が手を結んで老松の乗っ取りを画策している事に確信を持つ。

 

そんな事に気付かない時江は借金の返済に苦慮する。

 

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大吉は、時江と富田の間にある誤解を解いて、富田に援助を頼もうと進言するが時江は聞き入れないどころか、怒り出す。

 

 

 

 

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時江は、かつて恋仲だった富田に捨てられたと思っていた。

 

時江の怒りはとどまる事を知らなかった。

 

大吉とスエは時江に追い出される。

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悲嘆におくれる時江。

 

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やがて時江は金策の最後の手段として、娘咲江のお見合い相手に承諾の返事をし、援助の切っ掛けとしょうと電話する。

 

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その行為はかつて時江の父が、老松を救う為にとったものと同じだったとは知らない時江であった。

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第七場に続く。

 

2014/07/12

料亭老松物語10

第6場

数日後の老松。

女将時江の部屋。

美千代に付き添われ金吾と良平は時江を観光客誘致に協力してくれる様に頼みに来た。

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金吾達は全力で説得の為に現在の自分達の地区の現状と将来の展望を話す。

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時江は老松の伝統と格式を丁寧に伝え、協力できないと断るが・・・


美千代の懸命な説得によって、提案を再度吟味して提出する事を条件に再度の交渉に応じる事にする。


青年達は再会を約束してその場を立ち去る。

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金吾達が立ち去った後、時江は咲江を呼び止め、お見合い話を進める。

が、もちろん咲江には応じられない事であった。

咲江はこの機会をとらえて圭介の事を知って貰おうとするが、大吉の訪問でその事は頓挫する。

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その時電話が鳴った・・・・

6場後半に続く。



 


 

料亭老松物語9

五場後半。

初めて温厚な大吉の怒りに触れたスエはシオシオと美代松を後にする。

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そもそもの圭吾と時江の馴初めを知らないスエにとって、現在の時江の心情を慮ることしかで
きなかったのである。

大吉は圭吾にその訳を時江に伝えてくれと懇願するが、圭吾は頑なに拒否する。
そして老松の現状を問いただすのであった。権藤の件や大栄産業の件を聞いた圭吾は老松乗っ取りの危機を予感する。
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圭吾の行動は早かった。青年部の貞二夫妻を呼びその調査を依頼するのだった。

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第6場へ続く。